山梨県立八ヶ岳少年自然の家

山梨県立八ヶ岳少年自然の家では、2023年4月にプラネタリウムがリニューアルされ、「イーサリオス・ハイブリッド」システムが導入されました。この装置は小型の光学式投影機「イーサリオス」によって約300万個の恒星を再現し、さらにレーザー光源＋4Kプロジェクターによる全天周映像を組み合わせるハイブリッド形式を採用しています。ドームは直径約6メートルで、定員は50名程度と小規模な設計。この小さいドーム空間でも視界を遮らないよう投影機が工夫されており、星の固有色、100以上の星雲・星団、変光星再現機能などが備わっています。

また、映像システムには「バーチャリウムX」と呼ばれる全天周デジタル映像装置が導入されており、八ヶ岳の山並みなど自然風景も投影可能で、星空と地形・景観を融合した体験を目指しています。この施設のプラネタリウムは、主として宿泊団体や教育利用者向けですが、リニューアル後は公開利用も行われており、季節の星空や宇宙映像を体験できるようになっています。また、天文観測棟も併設され、晴天時には天体観察とプラネタリウムの組み合わせ事業も行われています。

施設概要

• 施設名
  山梨県立八ヶ岳少年自然の家 プラネタリウム（天体観測棟）

• 住所
  〒407-0301 北杜市高根町清里3545

• アクセス

　　車でお越しの方
　須玉ICより　約30分
　長坂ICより　約20分

　　電車でお越しの方
　JR小梅線　清里駅から徒歩約15分

• 休館日
  月曜日と祝祭日の翌日（4月30日から8月31日を除く）、年末年始と臨時施設等整備の日

• 電話番号
  0551-48-2306

• 公式サイト
  山梨県立八ヶ岳少年自然の家 プラネタリウム（天体観測棟）

座席・料金情報

• 座席の種類
  • 一般的なプラネタリウム座席（映画館に近い方式、扇形配置・水平配列）
• 施設規模
  • ドーム径：6m｜座席数：50席｜座席の配列：扇形｜水平
• 機種
  • 五藤光学　AETHERIOS HYBRID
• 利用対象
  • 主に宿泊・施設利用の団体（学校・幼稚園・青少年）向け

上映プログラム

• 現在上映中
  • 季節の星座と物語
    星空をシミュレートし、季節ごとの星座や神話をわかりやすく紹介

• 定番プログラム
  • 学習型プラネタリウム
    団体向けに天の川・星座配列を学ぶ教育的内容が中心

• 特徴的な企画
  • 2023年リニューアル後の刷新機能：
    約300万個の恒星、100超の星雲・星団、変光星再現
    星空と八ヶ岳の地形を4Kデジタル投影するハイブリッド仕様導入
    UV‑C LEDによりウィルス抑制機能付きで安心

おすすめポイント

訪れた人の声と総評

• 訪れた人の声
  「自然に囲まれたロケーションと最新機材で、まるで本物の宇宙にいるよう」
  「学校行事で初めて見ましたが、子供たちの目が輝いていました」
  「感染対策がしっかりしていて、安心して参加できました」

• 総評
  八ヶ岳少年自然の家のプラネタリウムは、「小さなドームで感じる宇宙の近さ」が最も印象的な場でした。直径6メートルという控えめなサイズの中に、300万個の星空が広がるその様子には、不思議な密度と静けさがあって、一粒一粒の光が身近に感じられます。ハイブリッド方式で映像と星を繋いだ演出は、ただ星を眺めるだけでなく、夜空を旅するような体験をくれるようでした。特に山並み投影を組み込んだ演出は、星空と風景をひとつにする試みで、八ヶ岳という土地性を感じさせながら、宇宙の広がりを感じさせてくれるものでした。
  また、施設が主に宿泊団体利用を前提とした設計であるところが、このプラネタリウムの“性格”を形作っているように思います。夜の星空だけでなく、宿泊・自然体験・観察が一体になったプログラムの一環として星空を位置づけて使う、という構成を感じます。大規模なドームに匹敵する迫力はないかもしれませんが、その分、星空と自分の距離感が縮まり、静かに星と対話できる時間をくれる場所だと思いました。他施設と比べても、規模よりも“星を感じる贅沢”と“場所との一体感”を重視した体験が光るプラネタリウムだと感じます。

近隣スポット情報

• 清里高原美し森展望台
  八ヶ岳と富士山が望める絶景スポットとして人気。
• 清泉寮ファームショップ
  ソフトクリームの名所。プラネタリウム後のリフレッシュに最適。
• 萌木の村ROCK
  北欧風建築に雑貨とカフェ、美しい森の空間が魅力。