南牧村農村文化情報交流館

ベジタボール・ウィズ（南牧村農村文化情報交流館）は、長野県南佐久郡南牧村・野辺山高原にある複合文化施設で、ドーム型シアター「グローブシアター」を備え、宇宙・星空の映像体験を提供するプラネタリウム機能を併設しています。半球ドーム映像による3D映像投影が特徴的で、臨場感ある宇宙体験が可能とされ、「宇宙にいるかのような感覚」を目指した演出が売りになっています。

上映プログラムは季節の星空解説＋バーチャル宇宙旅行などを組み合わせた構成で、子ども・家族層にも親しみやすい内容が多く取り入れられています。定員は最大125名とされ、約30分の上映が1日複数回行われています。

また、フライトシミュレーター（“MAP-S”と称される立体映像飛行体験装置）も併設され、来場者は高原風景を飛び回るような体験を楽しむことができます。 建物内には図書館、展示、交流施設、レストランや土産販売コーナーなども備え、天文映像体験だけでなく、地域文化や景観との融合を重視した構成となっています。地理的には、国立天文台野辺山観測所に隣接しており、高原の空気と夜空の鮮明さを背景に持つ立地が、映像と実景をつなぐ魅力を生んでいます。

施設概要

• 施設名
  南牧村農村文化情報交流館 “ベジタボール・ウィズ” グローブシアター

• 住所
  〒384-1305　南佐久郡南牧村大字野辺山412-1 

• アクセス

　　JR野辺山駅から徒歩約30分

• 開館時間
  午前8時30分～午後5時

• 休館日
  5月～12月　無休
  1月～4月　毎週月曜日（祝祭日の場合は翌日）、年末年始

• 電話番号
  0267-91-1771

• 公式サイト
  南牧村農村文化情報交流館 “ベジタボール・ウィズ” グローブシアター

座席・料金情報

• 座席の種類
  • 一般的なプラネタリウム座席（映画館に近い形式、ドーム型スクリーンに向かう扇形・水平配列）
  • 見やすい角度に設定されたリクライニング機能付きの席も一部あり
• 施設規模
  • ドーム径：16m｜座席数：125席｜座席の配列：一方向傾斜
• 機種
  • 機種不明
• 料金
  • 大人 700円　小中学生 350円

上映プログラム

• 現在上映中
  • 名探偵コナン 閃光の宇宙船
    2025年3月20日～2026年3月19日
  • 季節の星空めぐり・バーチャル宇宙旅行
    3D映像で宇宙を巡る体験型投影

• 定番プログラム
  • 季節に合わせた星座解説＋宇宙旅行を組み合わせたプログラム

• 特徴的な企画
  • 3D映像体験
    迫力あるCG映像で野辺山高原や宇宙を飛行体験
  • イベント上映
    国立天文台野辺山との共同企画講演なども不定期開催

おすすめポイント

訪れた人の声と総評

• 訪れた人の声
  「子連れで行ったが、プラネタリウムとシミュレーターで大満足」
  「野辺山観測所見学のあとに寄れて便利だった」

• 総評
  ベジタボール・ウィズのグローブシアターを体験して感じたのは、「遊びと学びの間を心地よく揺らす設え」がうまく組まれている点です。3Dドーム映像で宇宙空間を飛ぶような演出は、視覚的な引き込み力が強く、高原という環境と相まって“現実との境目”がやや曖昧になるような没入感がありました。子ども向け要素（キャラクター主体の導入や親しみやすい語り）が導入部にしっかり組まれていながら、後半はバーチャル宇宙旅行に踏み込む構成になっており、年齢層の幅を意識した作りだと感じました。
  上映時間が30分ほどと適度に区切られており、体力や集中力を考慮した構成も好感が持てます。併設のフライトシミュレーターは、映像体験に“手を動かす刺激”を加えるアクセントとして機能していて、ドーム映像との重層性を感じさせます。
  加えて、文化交流館・図書施設・展示・飲食・土産店などが同じ建物内にあり、プラネタリウム体験を核にした“滞在施設”としての完成度を感じました。立地が高原・星空環境に恵まれていることも、館外に出たときの実際の星空との距離を縮めてくれて、映像だけで終わらない体験を裏打ちしてくれます。他施設と比べると、新しさや映像演出の派手さにおいては都市型ドームには及ばないかもしれませんが、映像＋体験＋環境を一体化しようとする意図が強く伝わってきた、印象的な施設でした。

近隣スポット情報

• 国立天文台 野辺山宇宙電波観測所
  世界最大級の電波望遠鏡が並ぶ見学施設。ベジタボールから徒歩圏内で、天文好き必見スポット。
• 野辺山高原パラボラ公園
  芝生公園に設置された巨大パラボラアンテナ模型。天文台や星を背景に写真撮影にぴったり。
• 清里高原
  清里駅周辺に位置する観光名所。自然散策や牧場体験と合わせて家族で楽しめます。