岩手県花巻市の県立総合教育センター内には、コニカミノルタ製の光学式プラネタリウム(ドーム直径8m/45席)を備えた小規模教育施設があります。この設備は主に県内の小中学校の理科教育補完のために設けられており、教室では再現しづらい星空を実際に見ながら学ぶ場として貴重です。授業や研修に利用され、理科実験室や観察機材と連携した形で、星座の動き・明るさ・色などを五感的に体験できるプログラムが構成されています。家庭向け・一般公開よりも教育的目的に重きを置いた設計で、映像は光学投影によるリアルな星像と落ち着いた解説によって構成されており、学校現場での天文指導のサポートとして信頼されています。
施設概要
- 施設名
岩手県立総合教育センター プラネタリウム
- 住所
〒025-0301 岩手県花巻市北湯口第2地割82−1
- アクセス
花巻I.Cから(約4km) ・車で約7分
花巻空港駅から(約7km) ・車で約11分 ・バスで約15分
花巻駅から(約11km) ・車で約20分 ・バスで約35分
新花巻駅から(約15km) ・車で約30分
- 公式サイト
岩手県立総合教育センター プラネタリウム
座席・料金情報
- 座席の種類
- スタンダード席(扇形固定式)
映画館のような一方向型の傾斜座席が45席配置されており、ドームの中央を向いて均等に視界を確保できるタイプです。(一方向傾斜席) - リクライニング席
残念ながら、リクライニング機能を搭載した座席は設置されておらず、すべて固定式のシンプルな配置となっています。
- スタンダード席(扇形固定式)
- 施設規模
- ドーム直径:8 m 座席数:45席(そのうち斜め一方向に傾斜した扇形配置)
- 機種
- 五藤光学(コニカミノルタ)製投影機
- 料金
- 県内学校の理科授業・教員研修は無料(一般公開は不定期・無料)
- 購入方法
- 学校単位で利用届を提出、一般公開は年1回程度先着整理券制
上映プログラム
- 現在上映中の作品
- 理科授業向け「太陽と月の動き」「北極星を探そう」
- 定番プログラム
- 四季の星空、太陽系探検、ヒーリング星空
- 特徴的な企画
- 教員研修用「授業で使う星空教材講座」、科学フェスタ公開投映
おすすめポイント

理科単元完全対応の教育特化型プラネタリウム。

45席の少人数制で児童が主体的に質問できる。

教員研修・教材貸出があり授業準備を強力サポート。
訪れた人の声や総評
- 訪れた人の声
「子どもが星座を覚えた」
「先生向けワークシートが充実」
- 総評
岩手県立総合教育センターのプラネタリウムを知ってまず感じたのは、静かで教育的な意図に満ちた「星の教室」だという点です。家庭で見るような商業プラネタリウムではなく、あくまで学校教育現場のために設計されているため、座席は少なくても内容には品位と深みがあります。光学式の星像は温かみがあり、自分の手で観察するようなリアルな感覚を呼び起こします。授業と連動した内容構成で、星座の動きや色・明るさなどをテーマにした指導が行われ、生徒の視点に立った丁寧な解説が印象的でした。
特別上映や華美な演出はないものの、その分だけ“理科教育との結びつき”が強く、教職員研修や学校行事の一環として活用できる実用性があります。他プラネタリウムがエンタメや規模感で勝負する中、このセンターは“教育を補完する星空”を提供しており、理科の授業に視覚教材として大きな価値を持つ場だと感じました。
近隣スポット情報
- 花巻市博物館
縄文時代から現代までの花巻地方の歴史・考古・民俗・美術を三分野で構成し、実物資料や体験学習を通じて地域文化を深く理解できる郷土博物館です。 - 「やぶ屋」花巻総本店のわんこそば体験
創業大正12年、宮沢賢治も訪れた老舗で提供される、次々と注がれるわんこそばを積み上げながら楽しむ伝統の郷土料理体験です。 - 花巻温泉郷
奥羽山脈の山あいに位置し、12の温泉地(花巻12湯)が豊かな自然に包まれて湧出。宮沢賢治ゆかりの薔薇園や湯治宿などが点在する、心身癒やされる温泉リゾート地です。
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