厚岸町海事記念館は1988年開館の海事・漁業の歴史を伝える博物館で、その2階に日本最東端に位置する直径10m・85席規模の光学式プラネタリウムを備えています。GOTO社製モデルGX光学式投影機によりリアリティある星空を再現し、四季折々の星座や航海に結びつく天文航法を学芸員による解説付きで紹介。また、全天周デジタル投影も行い、アイヌの星座や漁にまつわる神話「カムイからの教え~漁を伝える曳き網の星~」など、地域文化と宇宙をつなぐオリジナル番組を制作・上映しています。
さらに、館全体が図書室や環境配慮されたスロープ、多目的トイレなどでユニバーサル対応し、子どもから高齢者、障がい者まで誰もが学びやすい構造です。博物館展示と連動し、星と海の物語を五感で体験できる、地域密着型の文化学習施設となっています。
施設概要
- 施設名
厚岸町海事記念館
- 住所
〒088-1151 北海道厚岸郡厚岸町真栄3丁目4番地
- アクセス
JR厚岸駅から徒歩約15分
- 開館時間
午前9~午後5
- 休館日
月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始
- 電話番号
0153-52-4040
- 公式サイト
厚岸町海事記念館
座席・料金情報
- 座席の種類
- 映画館のような一般的な座席が設置されており、観覧しやすい角度に調整されたリクライニング機能付きの座席も一部に用意されています。どの席からもドーム全体を見渡せるように設計されており、快適な鑑賞環境が整っています。
- 施設規模
- ドーム径:10m|座席数:85席|座席の配列:扇形|水平
- 機種
- 五藤光学 GX-T+全天周映像システム
- 料金体系
- 入館・観覧とも 無料(特別夜間投映を除く)
- 購入方法
- 当日受付。団体は電話予約推奨。
上映プログラム
- 現在上映中の作品
- アイヌ星座を紹介する全天周オリジナル「カムイからの教え〜漁を伝える曳き網の星〜」ほか春番組を投映中。
- 定番プログラム
- 四季の星空解説、海と星を結ぶ天文航法解説。
- 特徴的な企画
- 月イチ夜間投映「ヘルクレスとしし/消える土星の環」など期間限定イベント。
おすすめポイント

日本最東端の本格プラネタリウムでレア体験。

全席無料+海事展示で“海と宇宙”をセット学習。

アイヌの星物語など地域色の濃い全天周番組。
訪れた人の声や総評
- 訪れた人の声
「無料とは思えない迫力」
「アイヌの星座解説が新鮮」
- 総評
厚岸町海事記念館を訪れた際、日本最東端のプラネタリウムという独自性に加え、展示と投影が「海と星の物語」を自然につなげてくれる点に強く感銘を受けました。10mドームで再現される星空は美しく、航海術やアイヌの星座伝承と結びついた解説は、単なる天体紹介に留まらず、地域文化や歴史と宇宙が共鳴するストーリーとして心に響きます。館全体もユニバーサル対応が行き届いており、多世代・多様な方が心地よく学べる設計です。漁業の資料展示を巡ったあとに星座を見上げる流れは、厚岸ならではの体験で、漁師の目線で海と夜空を想像する楽しさもありました。アイヌの神話など地域色豊かなオリジナル投影が、他の施設には無い文化的な深みを与えています。都会のハイテクなプラネタリウムと違い、温かみと地域の語りがあるこの施設では、星空の魅力を“故郷を味わう”ように感じられ、旅の中で静かな感動を得られました。
近隣スポット情報
- 厚岸町役場
厚岸町の行政拠点で、地域の人口・福祉・観光などに関する窓口業務を担い、町民サービスの中心です。 - 厚岸漁協の牡蠣直売所
厚岸漁協が直営する直売所で、旬の牡蠣やホッキ貝など新鮮な魚介類を低価格で提供し、イートインで蒸し牡蠣も味わえます。 - 愛冠岬の絶景
厚岸湾に突き出た約80mの断崖上に位置し、眼前に海鳥繁殖地の大黒島・小島を望める絶景スポットで、「愛の鐘ベルアーチ」がロマンチックな演出を添えます。
コメント