福島県田村市滝根町にある「星の村天文台」には、直径約8m・約60席のプラネタリウム館が併設されており、ミノルタ製MS‑8光学式投影機により自然な星空を再現します。全天周CGと組み合わせたハイブリッド型投影で、初心者にも分かりやすく構成されたオリジナル番組「見えない宇宙に挑む」「宇宙への旅」「宇宙の大きさを感じてみよう」などを1日最大6回上映。解説も丁寧で、古代文明や宇宙開発の歴史にも触れる教育的内容が充実しています(約30分・定員60名)。周辺には県内最大級65cm反射望遠鏡を用いた昼間の太陽観察や夜間星空ツアーもあり、“本物の宇宙と映像体験”が一度に味わえる点が強みです。
施設概要
- 施設名
田村市星の村天文台
- 住所
〒963-3602 福島県田村市滝根町神俣字糠塚60-1
- アクセス
磐越東線JR神俣駅からタクシーで10分
磐越自動車道小野ICから車で20分
- 開館時間
午前10:00~午後5:00
11/1~3/31は午後4:00まで
- 休館日
4月から9月まで 毎週火曜日
12月から3月まで 毎週火曜日、水曜日
- 電話番号
0247-78-3638
- 公式サイト
田村市星の村天文台
座席・料金情報
- シートの種類
- 一般的なプラネタリウム座席(映画館に近い形式)が採用されており、見やすい角度に設定されたリクライニング機能付きの席も一部設置されています。
- 施設規模
- ドーム径:8m|座席数:60席|座席の配列:扇形|水平
- 機種
- ミノルタ MS-8
- チケット料金(プラネタリウム1回30分)
- 大人500円、小中学生300円
- 予約方法
- 夜間観望会(19:00〜21:00)は電話予約優先、定員30名/1日
- 団体割引あり 団体でご利用の場合には、事前に予約を
上映プログラム
- 現在上映中(2025年春)
- 『星降る阿武隈高原と春の大三角』—地元の星空タイムラプスからドームへシームレスに移行
- 『宇宙への旅』—天動説・地動説から最新宇宙探査までをCGと音楽でたどる人気定番
- 定番プログラム
- 四季の星空ライブ解説:当日夜に見える星座・惑星を解説員が生ナレーション
- 幼児ショート「ほしっこ探検隊」:15分+星座クイズで初プラネタリウムに最適
- 特徴的な企画
- 流星群ナイト:ペルセウス流星群・ふたご座流星群の極大日前後に23:00まで臨時投映
- 熟睡プラ寝たリウム:館内照度をさらに落とし、ヒーリングBGMとアロマで快眠体験
- 宇宙講座シリーズ:月1回、研究者を招いた特別レクチャー+ドーム上映
おすすめポイント

昼は専用フィルターで太陽黒点やプロミネンスを観察、夜は惑星・星雲・星団を高倍率で観望。プラネタリウムで予習→実機で実感の流れが初心者に好評。

デジタルと光学を組み合わせたハイブリッド投映は微光星まで色彩豊か。地元タイムラプス映像との融合で“本物そっくり”の星空没入感を味わえる。

車で2分の「あぶくま洞」と共通駐車場を利用でき、鍾乳洞探検→プラネタリウム→夕暮れに望遠鏡観望というゴールデンプランが組める。
訪れた人の声と総評
- 訪れた人の声
「洞窟帰りに立ち寄り。プラネタリウムの阿武隈タイムラプスが美しく、実際の夜空を見たくなった」
「500円で最新レーザー投映と65 cm望遠鏡まで体験できるのは破格。解説員さんの熱量も素晴らしい」
「熟睡プラ寝たリウムは本当に寝落ち。日頃の疲れが取れてリピート確定」
- 総評
星の村天文台のプラネタリウムは、小規模ながらも遥かな宇宙への「案内役」としての存在感が大きく心に残りました。ミノルタMS‑8による自然な光学星像と、CG映像による壮大な宇宙グラフィックスが交互に展開される番組は、知的好奇心と感動を同時にくすぐります。特に「見えない宇宙に挑む」や「宇宙への旅」では、星空と人類の探究の歩みを同時に感じられる構成で、子どもだけでなく大人にも響く内容でした。
さらに、同施設で提供される65cmの大望遠鏡による太陽観察や夜間星空ツアーと組み合わせた体験は、映像と肉眼で見る星空が自然につながり、星を学ぶ楽しさが体験として深まりました。座席が限られており上映回数も限られるため、ゆったりと一つひとつの星を見るような質の高い時間が流れていると感じます。他の施設が規模や最新技術で魅せる中、この天文台は「地域の星空と宇宙観を丁寧に届ける場」という温かさと重みを感じられる心地よさがあります。思い出すたびに静かな学びと星の記憶が蘇る、特別な空間でした。
近隣スポット情報
- あぶくま洞
東北最大級の鍾乳洞。高さ29 mの「滝根御殿」など幻想照明で非日常空間を体験。 - 入水鍾乳洞
ヘルメットと懐中電灯を装備して地下川を進む探検型鍾乳洞。夏でも水は冷たくスリル満点。 - ムシムシランド
日本最大級のカブトムシふれあい施設。昆虫ドームで放し飼いのカブトと触れ合える。