埼玉県さいたま市岩槻区にある岩槻児童センターのプラネタリウムは、ドーム直径約10m・約80席(一方向に傾斜配置)という家庭的な規模ながら、コニカミノルタ製「MS‑10」光学投影機を使用し、リアルな星空を再現しています。1982年設置ながら現在も現役で稼働しており、その年代からは想像しにくい鮮明さが魅力です。毎週日曜日の午後3時から約45分間の投影が行われ、オート番組と星空の生解説が組み合わさり、当日の星空を情感豊かに伝えています。
また、月1回の屋上観望会(スターウォッチング)もあり、映像で見た星を実際の空で感じられる体験ができる点で映像と実観測がつながる構成です。0歳~18歳と保護者を対象にした無料施設であり、地域のファミリーにとって気軽に星と出会える身近な宇宙空間です。
施設概要
- 施設名
さいたま市立岩槻児童センター プラネタリウム
- 住所
〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町1丁目11−11
- アクセス
東武野田線「岩槻駅」下車、徒歩5分
- 開館時間
午前9時~午後6時
- 休館日
祝日(こどもの日、敬老の日、文化の日を除く。)、年末年始
- 電話番号
048-757-4545
- 公式サイト
さいたま市立岩槻児童センター
座席・料金情報
- 座席の種類
- 一般的なプラネタリウム座席(映画館に近い形式)
- 見やすい角度に設定されたリクライニング機能付きの席も一部あり
- 施設規模
- ドーム径:10m 座席数:約80席
- 機種
- 五藤光学 CHIRON(チロン)
- チケット料金
- 無料
- 予約方法
- 毎週土曜日 午後3時投影日
上映プログラム
- 現在上映中
- 『星灯る人形のまち岩槻』──岩槻城址公園の桜並木と人形店街をドローン撮影し、夜空へワープする地元オリジナル番組
- 『ジュラシック☆プラネット』──恐竜と宇宙探検を組み合わせた全天周アニメ(子ども向け)
- 定番プログラム
- 四季の星空ライブ解説:当夜に見える星座・惑星を生トークで紹介
- 幼児向け『ほしぞうくんとキラキラおさんぽ』:15分短編+星座クイズ
- 特徴的な企画
- 絵本×星空「おはなしプラネ」:図書ボランティアの読み聞かせと星空投映(毎月第1土曜)
- 星空クラフト教室:星座早見盤づくり・ブラックライト星砂ボトルなど随時開催
おすすめポイント

ひな人形灯りに包まれた夜の旧岩槻藩城下を映し出し、城跡で見える星座をライブで解説。観覧後の街歩きが一層楽しくなる。

小規模ながら光学星の鋭い輝きにデジタルCGを重ね、天の川の淡い色まで再現。コスパの高さからリピーター多数。

大型遊具や工作コーナー、子育て相談室を同じ建物で利用でき、雨の日のファミリーお出かけ先として無敵。
訪れた人の声と総評
- 訪れた人の声
「市内唯一のプラネタリウムが無料。子ども向け解説が分かりやすく星座クイズで盛り上がる」
「岩槻の人形と星のコラボは地元愛を刺激。夜の城址公園で星を探す楽しみが増えた」
「クラフト教室で作った星砂ボトルがおみやげに。自由研究にも使えそう」
- 総評
岩槻児童センターのプラネタリウムは、“日常の延長にある星の部屋”として心地よく記憶に残る場所だと感じました。MS-10による光学式投影の星空には、デジタルとは異なる深みと柔らかさがあり、古い年代の機器とは信じられないクオリティが印象的でした。番組構成も、オートで流れる映像から生解説へと自然に繋がる流れで、「今日はどんな星を見せてくれるのだろう」という期待を静かに高めてくれ、当日の星空に呼応するようなライブ感が秀逸です。
また、投影後の屋上での観望会は、映像とリアルな宇宙とのリンクとなり、一段上の学びの余韻を持ち帰る体験を創りだしています。利用は無料でアクセスも岩槻駅から徒歩圏という利便性の高さも、大きな魅力です。規模は大きくないながら、技術と温かさが同居する、小さな宇宙のアトリエのような場所として、他にない印象を与えてくれるプラネタリウムです。
近隣スポット情
- 岩槻城址公園
3月下旬に約600本の桜が咲き、夜間ライトアップで幻想的な花見が楽しめる。 - 東玉人形歴史館
ひな人形の製作工程をライブ見学、体験工房ではミニ雛づくりが人気。 - 大宮盆栽美術館
電車で2駅、大宮盆栽村にある世界初の公立盆栽専門美術館。