南房総国定公園・大房岬に位置する「南房総市大房岬自然の家」には、1970年代導入のミノルタ(現コニカミノルタ)MS-15型光学式プラネタリウムが備わっており、安房地域で唯一の本格星空設備として知られています。ドームの規模は公開されていないものの、宿泊・研修施設として立地しており、多彩な野外活動プログラムと併用されることで、自然と宇宙の一体的な体験環境が形成されています。プラネタリウム単体にとどまらず、「星空ガイド」やナイトツアーなど、星空観察と連携した体験プログラムも多く展開され、自然体験を深めるレパートリーの一つとして幅広い層に受け入れられています
施設概要
- 施設名
南房総市大房岬自然の家 プラネタリウム
- 住所
〒299-2404 南房総市富浦町多田良1212-23
- アクセス
車でお越しの方
富津館山道路:富浦ICより5分
電車でお越しの方
JR内房線「富浦駅」下車 徒歩約40分またはタクシー約5分
- 休館日
毎週1回、年末年始
- 電話番号
0470-33-4561
- 公式サイト
南房総市大房岬自然の家
座席・料金情報
- 座席の種類
- 一般的なプラネタリウム座席(映画館に近い形式)
客席はドーム式投影に適した扇形に整然と配置されており、観客がスクリーン全体を見渡しやすい設計になっています。固定式で、誰でも安定した視認性を確保できる配置です。
- 一般的なプラネタリウム座席(映画館に近い形式)
- 施設規模
- ドーム径:14m|座席数:200席|座席の配列:扇形|水平
- 機種
- ミノルタ MS-15
- チケット料金
- 現在一般公開状況が不明のため事前にお問い合わせください。
上映プログラム
- 現在上映中
- 『漁火きらめく房総の星空』— 鋸山〜洲崎灯台の夜景と漁火をドローン空撮、春の天の川へつなぐ20分オリジナル
- 『ポラリスと潮騒の森』— 恐竜キャラと海の生き物が宇宙を旅する全天周アニメ(キッズ向け)
- 定番プログラム
- 四季の星空ライブ:当夜見える星座・惑星を解説員が生トーク
- 星空と海のサウンドヒーリング:波音BGM+光学星を15分間鑑賞(就寝前プログラム)
- 特徴的な企画
- 星座早見盤づくり & 御来光観望:日の出前3:30上映→岬の東端でサンライズ観測
- ペルセウス流星群キャンプ:23時まで臨時投映+砲台跡で寝転び観望
おすすめポイント

投映後は半島最南端クラスの暗さを誇る岬で実観測。光学星と実星空の違いを比べられ、学習効果が段違い。

子ども会・サークル合宿が多く利用。寝袋持参でドームに泊まる「星空お泊まり会」はリピーター続出。

旧軍砲台跡の星景や潮騒BGMを導入に採用し、五感で“房総らしさ”を味わえる没入型プログラムが魅力。
訪れた人の声と総評
- 訪れた人の声
「プラネタリウムの後すぐ外で天の川! 子どもが流星を30個数えた」
「星座早見盤ワークで自由研究完結。朝日の御来光も神秘的だった」
- 総評
大房岬自然の家のプラネタリウムは、“自然と星空が静かに溶け合う学びの場”として、とても魅力的に感じられました。ミノルタの光学式MS-15による星空は、温かみのあるリアリティがあり、“本物の星”を間近で感じられる体験を提供してくれます。しかも、参加しやすさが際立っていて、予約不要・200円というリーズナブルさは、“星を見に行く”という日常の延長として手軽さが魅力です。
さらに、星空を中心としたナイトツアーや朗読を伴う企画など、自然とストーリーテリングが融合する構成は、“ただ見るだけで終わらない、心に残る体験”を創造しているように思います。都会の施設にはない、“自然・文化・星空を一体で味わえる贅沢さ”がここにはあり、訪れるごとに新しい発見や心の余韻を得られる、そんな温かい魅力のある場所だと思います。
近隣スポット情報
- 道の駅とみうら枇杷倶楽部
房州びわスイーツと花摘み体験が人気、南房総ドライブの定番休憩地。 - 鋸山 日本寺
地獄のぞき展望台と巨大石仏で有名、夕暮れの星空も絶景ポイント。 - 館山湾花火大会(8月)
“鏡ヶ浦”に映る水中花火と夜空の星が競演する房総最大級の海上花火。