東京都世田谷区の中央図書館(旧・教育センター)には、1988年に設置されたドーム直径約16m、座席数140席の本格プラネタリウムがあります。光学式「Chiron」(五藤光学)と全天周デジタル映像システム「Virtuarium II」のハイブリッド方式を採用し、高精細な星空表現を提供しています。
投影は主に土日祝および学校の長期休業期間中に、午前11時(幼児向け)、午後1時30分と3時30分(一般向け)に分かれて行われ、【ちびっこタイム】では幼児に寄り添った内容が用意されており、一般向けは星空解説と映像を組み合わせた約1時間の構成です。大人料金は400円とリーズナブルで、子どもや幼児は無料(対象条件あり)が多く、家族連れや幅広い世代に親しまれています。さらに、投影後には屋上での星空観望会や天文工作教室、天文講座など、体験プログラムも充実しており、学びと感動をつなぐ場となっています
施設概要
- 施設名
世田谷区立中央図書館 プラネタリウム(愛称:ビブリオスター)
- 住所
〒157-0071 東京都世田谷区千歳台1-38-10(世田谷区立中央図書館 本館3F)
- アクセス
電車でお越しの方
東急世田谷線上町駅下車徒歩約10分
田園都市線桜新町駅下車徒歩約10分
バスでお越しの方
「弦巻営業所」下車1分
「松が丘交番前」下車5分
- 開館時間
火曜日から日曜日 午前9時~午後7時
月曜日、祝日、休日 午前9時~午後5時
- 休館日
毎月最終木曜日(原則)、特別整理期間、年末年始
- 電話番号
03-3429-0780
- 公式サイト
世田谷区立中央図書館 プラネタリウム
座席・料金情報
- 座席の種類
- 一般的なプラネタリウム座席(映画館に近い形式)座席はドームを包むように扇形に配置され、全140席が用意されています。観覧者がスクリーン全体を見渡しやすい設計です。
- 見やすい角度に設定されたリクライニング機能付きの席も一部あり
- 施設規模
- ドーム径:16m|座席数:140席|座席の配列:扇形|水平
- 機種
- 五藤光学 CHIRON HYBRID
- チケット料金
- 大人 520円 18歳以下 130円 小学生未満 無料
- 予約方法
- 団体割引あり(20名以上)大人 410円 18歳以下 100円
- 団体の予約申し込みは1か月前の月の初日から、観覧しようとする日の前日
- 観覧券は、当日午前9時から券売機にて販売
上映プログラム
- 現在上映中
- 『星降る砧公園と世田谷の夜景』— 桜並木の夕景から春の天の川へワープする図書館オリジナル8K番組
- 『ブラックホール・グラビティ』— 光学星とCGで味わう重力波と時空のゆがみ
- 定番プログラム
- 四季の星空ライブ解説(当夜に見える星座・惑星を専門解説員が生トーク)
- 幼児向け『ほしぞうくん☆キラキラおさんぽ』(15分短編+星座クイズ)
- 特徴的な企画
- 読み聞かせ×星空「おはなしプラネ」:児童サービス係と連携(毎月第1土曜)
- 流星群スペシャル:ペルセウス・ふたご座極大に夜間臨時投映+屋上観望会
おすすめポイント

鑑賞後すぐ同フロアの天文書コーナーで関連本を借りられるため、星空への興味を読書と探究学習に即つなげられる。

光学式のシャープな星粒+4KレーザーCGを都心価格で楽しめる。買い物や仕事帰りに立ち寄りやすいコストパフォーマンスが魅力。

桜ライトアップや世田谷通りの車流がドームに映し出され、鑑賞後に実際の公園で同じ星座を探したくなる体感型演出が人気。
訪れた人の声と総評
- 訪れた人の声
「図書館で宇宙旅行! 520円とは思えないクオリティ」
「子どもが星座クイズにハマり、すぐ関連図鑑を借りていた」
「砧公園の夜景がリアルで、帰りに寄って星を探したら本当に見つかった」
- 総評
世田谷区中央図書館のプラネタリウムは、“地域の図書館に宿る宇宙のステージ”として、心に残る温かな魅力がありました。ドーム16mという規模に、ハイブリッド方式の精緻な星空映像—光学の温かさとデジタルの臨場感が溶け合い、観る人を自然に包み込むような没入体験をもたらします。特に、「ちびっこタイム」では幼児が安心して星空と初体験できる工夫があり、家族で訪れるきっかけとしてぴったりです。
そして、投影後の屋上観望会や天文教室といった体験が、一回の鑑賞を“見るだけ”に終わらせず、“星を学び、感じる記憶”へと昇華させてくれる点は、この施設の大きな強みだと感じます。料金も大人400円、子ども無料という親しみのある設定で、気軽な宇宙との出会いを応援してくれます。都会の中の静寂な星空を図書館で楽しむ体験は、まるで“心を休める知的な夜の休憩”のようで、他の施設にはない“居場所感”を強く感じさせてくれる、特別なプラネタリウムだと思います。