松戸市民会館の4階にあるプラネタリウム「NAOKO SPACE PLANETARIUM」は、昭和53年(1978年)に開設され、ドーム径約8.0メートル・同心円配置の80席というコンパクトながら親しみやすい施設です。投影機には五藤光学製「GS-8」シリーズを採用し、光学式によるリアルな星空映像が魅力です。山崎直子宇宙飛行士が子どもの頃に通っていたことから、2010年には「NAOKO SPACE PLANETARIUM」という愛称が付き、彼女も名誉館長に就任しています。
投影は土・日・祝日に一般向けに実施され、10:30(文字解説付き)、13:30・14:30(キッズ&ジュニアアワー)、15:30(一般向け)など回によって構成が異なります。全て解説員によるライブ解説で、星や天文知識を楽しく伝えるスタイルです。また、月に一度、屋上で望遠鏡を使った星空観望会も開催され、映像体験と実空体験を繋ぐ工夫もされています。料金は大人50円、中学生以下や65歳以上、障がい手帳保持者は無料という非常に優しい設定です。アクセスも松戸駅から徒歩7分ほどと便利で、地域の“身近な宇宙体験場”として多くに親しまれています。
施設概要
- 施設名
松戸市民会館 プラネタリウム室
- 住所
〒271-0092 松戸市松戸1389-1
- アクセス
JR常磐線・新京成電鉄松戸駅の東口から徒歩約7分
- 開館時間
午前9時から午後9時
- 休館日
毎週月曜日、年末年始
- 電話番号
047-368-1237
- 公式サイト
松戸市民会館
座席・料金情報
- 座席の種類
- 一般的なプラネタリウム座席(映画館に近い形式)座席はプラネタリウムドームを取り囲むように円形配置されており、中央の投影機を囲むスタイルが採用されています。
見やすい角度に設定されたリクライニング機能付きの席も一部あり
- 一般的なプラネタリウム座席(映画館に近い形式)座席はプラネタリウムドームを取り囲むように円形配置されており、中央の投影機を囲むスタイルが採用されています。
- 施設規模
- ドーム径:8m|座席数:80席|座席の配列:同心円|水平
- 機種
- 五藤光学 GS-8-S
- チケット料金
- 大人 50円
- 中学生以下、65歳以上無料
- 予約方法
- 2階受付で観覧券を購入
- 投影日、土日祝日10時30分、11時30分、14時30分、15時30分
上映プログラム
- 現在上映中
- 『江戸川の星空と矢切の渡し』— 松戸の川辺夜景をドローン撮影し春星座へつながるオリジナル作品
- 『ブラックホール・ダイブ』— CHIRON星空とCGで体感する重力の極限世界
- 定番プログラム
- 四季の星空ライブ解説(当夜見える星座と惑星を生トーク)
- 幼児向け『ほしぞうくん☆キラキラおさんぽ』(15分+星座クイズ)
- 特徴的な企画
- 絵本×星空「おはなしプラネ」(毎月第2土曜)
- 熟睡プラ寝たリウム/星空ジャズナイト(季節限定・要WEB予約)
おすすめポイント

レトロ機材が生み出すピンポイントの星粒と4K補助映像の融合をワンコイン未満で体験可能。

矢切の渡しや江戸川土手など地元風景が登場し、鑑賞後に同じ場所で星座を探したくなる“体感型プログラム”。

同ビル内に大ホールと中央図書館があるため、プラネタリウム→コンサート→天文書レンタルの流れが組める。
訪れた人の声と総評
- 訪れた人の声
「破格の50円で宇宙旅行! 江戸川の夜景から天の川に切り替わる瞬間が圧巻」
「子どもが星座クイズに夢中。帰宅後も星空アプリで探していた」
「熟睡プラ寝たリウムは本気で寝落ち。週一で通いたい癒やし空間」
- 総評
松戸市民会館のプラネタリウムは、小ぶりながら心に静かに響く“星空の語り部”のような存在だと感じました。光学式GS-8の星々は、華美ではないが確かな温かみと深みを持ち、ドームいっぱいに広がる星空には、日常をしばし忘れさせる優しさがあります。全て生解説なのも素晴らしく、解説員の言葉や声のトーンが、ただ見る星空を「語りかける宇宙の物語」にしてくれるようです。
愛称が山崎直子さんに由来している点にも、街の誇りと未来への刺激が込められていて、訪れたときの胸の高まりが違います。小規模ながら「星空観望会」やキッズプログラム、イブニング投影など工夫が豊富で、家族連れから大人一人まで、多様な利用者に寄り添う設計が感じられます。
都会の派手さはないけれど、“日常のすぐそばにある宇宙体験”として、見るたびに新しい発見や静かな驚きをくれる――そういう、小さくとも確かな存在感がここにはあります。他にはない“心を写す星空のアトリエ”として、深く記憶に残るプラネタリウムだと思いました。
近隣スポット情報
- 矢切の渡し
江戸川に残る唯一の渡し舟。夕暮れの河畔から見上げる星空も美しい。 - 戸定邸・戸定歴史館
徳川最後の将軍・慶喜の弟が暮らした和洋折衷の名建築、国指定重要文化財。 - 21世紀の森と広場
30haの芝生と大きな池が広がる県内屈指の都市公園、星空観察会も開催。