埼玉県狭山市の児童館には、1977年(昭和52年)に設置された県内でも歴史あるプラネタリウムがあります。ドーム直径約10 m、同心円型の98席が配置されており、五藤光学製GX‑10‑Sによる光学式投影が特徴です。1977年以降、長い間現役として稼働し続けており、シンプルながらも確かな星空再現を届ける美しさに定評があります。
投影は毎月第2・第4土曜日および日・祝日の11時と15時から一般公開され、平日は団体利用への対応となります。プラネタリウムに併設する天体観測ドームや科学展示、子育てプレイス「稲荷山」なども整備され、科学への親しみやすい入口として機能。地域の子どもたちや家庭にとって、“星空を身近に触れる場”として愛される存在です
施設概要
- 施設名
狭山市立中央児童館 プラネタリウム
- 住所
〒350-1305 狭山市入間川4-14-7
- アクセス
稲荷山公園駅から徒歩10分
- 開館時間
午前9時〜午後5時
- 休館日
第三火曜日、年末年始
- 電話番号
04-2953-0208
- 公式サイト
狭山市立中央児童館 プラネタリウム
座席・料金情報
- 座席の種類
- 一般的なプラネタリウム座席(映画館に近い形式)
- 見やすい角度に設定されたリクライニング機能付きの席も一部あり
- 施設規模
- ドーム径:10m|座席数:98席|座席の配列:同心円|水平
- 機種
- 五藤光学 GX-10-S
- チケット料金
- 小学生以上1人 100円(保護者同伴の乳幼児は無料)
- ※無料投影日あり。(子どもの日ほか)妊娠中の方とその家族は無料
- 予約方法
- 投影日 毎週日曜日、第2・第4土曜日 午前の部:11時/午後の部:15時
- 祝日(年末年始は除く)
- 団体利用可 詳しくは公式HPをご覧ください。
上映プログラム
- 現在上映中
- 『入間川の星降る夜』— 狭山市街と稲荷山公園の夜景タイムラプスから春の星座へワープするオリジナル番組
- 定番プログラム
- 四季の星空ライブ:その夜に見える星座・惑星を生解説でガイド
- 幼児ショート「ほしぞうくん☆きらきらおさんぽ」:15分+星座クイズで小さなお子さまも安心
- 特徴的な企画
- 星と読み聞かせプラネ:絵本タイムと星空のコラボ(毎月第1日曜)
- 観望会:第2土曜17:00から屋上望遠鏡で月・惑星を観察(要事前申込)
おすすめポイント

1977年製GX-10-Sが映すピンポイントの星粒にデジタルCGを重ね、昭和レトロな機械美と現代映像が同居。光学星の美しさを体感できる貴重な場だ。

料金は100円。幼児・妊婦さんは無料なので、祖父母を含むファミリーでも気軽にリピートできるコスパ最強ドーム。

稲荷山公園上空や狭山茶畑の星景写真を導入に使い、上映後に実際の夜空で星座を探したくなる地元密着プログラムが魅力。
訪れた人の声と総評
- 訪れた人の声
「100円とは思えない解説の丁寧さ。子どもが星座を覚えて帰りました」
「昭和のプラネタリウムが現役で動く姿に大人が感動。機械好き必見」
「観望会で土星の環を初めて見た! 解説員さんの星トークが面白い」
- 総評
狭山市立中央児童館のプラネタリウムは、「過去から地域を照らし続ける星の灯」として、静かに心に残る施設だと感じました。1977年から途切れずに光を届け続けるGX-10-Sの星空は、デジタルにはないぬくもりと奥深い輝きがあり、まるで「時を越えて語りかける星」がそこにあるようです。一般公開の投影が少ないものの、家族や学校などで真剣に星を見たい人にとっては、この静かな希少性こそ価値だと思います。
さらに、科学館や観測ドーム、子育て支援施設と並び立つ構成は、星空体験をただの鑑賞で終わらせず、学びや日常とのつながりへ自然に導いてくれる設計が感じられます。アクセスもよく、無料で利用できる点も地域に根ざした親しみやすさを支える要素でしょう他の華やかな施設にはない、「地元に愛される昔ながらの星の教室」として、心の奥に静かに残る温かさがここにはありました。
近隣スポット情報
- 稲荷山公園
戦前の飛行場跡地に広がる松林と芝生広場、春は約300本の桜がトンネルを作る。 - 智光山公園こども動物園
レッサーパンダやカピバラと触れ合える“ミニサファリ”式動物園。 - 狭山茶業農業協同組合 直売所
採れたて狭山茶の試飲と茶摘み体験ができる産直ショップ。