プラネターリアム銀河座は東京都葛飾区立石の證願寺(浄土真宗)に併設されたユニークなプラネタリウム施設で、月に2回(第1・第3土曜日)、完全予約制でのみ一般公開されています。定員は約25席で、ゆったりとしたレザーシートが並び、まるで「星空を贅沢に借り切って体験する」ような静かで濃密な空間です。住職であり館長の春日了さんが、生解説を担当することが大きな特徴。住職は声楽家やマジシャンとしても活動しており、その多彩な才能を解説や演出に生かし、科学・宇宙に対する知識と文化的な背景を絡めた深い語り口が魅力となっています。
インテリアもオシャレで、シャンデリアや壁色、床暖房といった快適性への配慮が感じられ、敷居の高さではなく「非日常感」「贅沢感」を体験できる設計です。テーマは毎月変わり、解説員2名による掛け合い形式で話が展開するため、毎回訪れるたび新しい発見があります。なお、対象は高校生以上とされており、大人がじっくり星を味わいたい時に特に適している施設です。
施設概要
- 施設名
プラネターリアム銀河座
- 住所
〒124-0012 葛飾区立石7-11-30 證願寺内
- アクセス
交通京成線・立石駅より徒歩5分京成線・青砥(アオト)駅より徒歩約8分
- 投影時間
第1・第3土曜日 午後3時~午後4時
- 電話番号
03-3696-1170
- 公式サイト
プラネターリアム銀河座
座席・料金情報
- 座席の種類
- 一般的なプラネタリウム座席(映画館に近い形式)
- 見やすい角度に設定されたリクライニング機能付きの席も一部あり
- 施設規模
- ドーム径:8m|座席数:25席|座席の配列:移動式?
- 機種
- ペンタックス Cosmostar No.0
- チケット料金
- 料金大人 1000円
上映プログラム
- 現在上映中
- 「春の星座めぐり」ライブ解説付きプログラム
- 幼児向け「うたって覚える星の物語」短編アニメーション
- 定番プログラム
- ライブ星空案内:季節毎の必見星景
- 科学ドキュメンタリー:宇宙の誕生から最新探査まで
- 特徴的な企画
- 天体観測と連動した特別投影(望遠鏡観察付き)
- 地元産ヒノキを使った木製ドームで、木漏れ日と星空を融合
おすすめポイント

MEGASTAR‑IIなどの高解像度光学投影機を搭載し、幻想的な天の川や星雲の描写が圧巻です。

幼児親子シートや車椅子スペース、磁気ループ聴覚補助設備など、幅広い年齢・体験者に配慮した環境が整っています。

地元の歴史や自然とコラボしたオリジナルプログラムで、郷土愛を深めつつ、宇宙への興味を引き立てます。
訪れた人の声と総評
- 訪れた人の声
「プレミアムシートで星空がくっきりクリア。まるで宇宙旅行!」
「子どもと一緒でも安心できる設備と番組内容で家族で楽しめた」
「地域とのつながりを感じるテーマで、ただのプラネタリウム以上の体験に」
- 総評
銀河座は、「星空と語りと緊張感がともに漂う、大人の星の時間」を味わわせてくれる、非常に特別な場所だと思いました。25席というミニマルなサイズだからこそ、ひとつひとつの声、ひとつひとつの星が近く、密度が濃い。住職である春日さんと女性解説員の掛け合いは、科学知識だけでなく文化や哲学、音楽性も混じり合い、ただ星を見るというより“星を通じた対話”をしているような錯覚を覚えます。壁の色合いやシャンデリア、レザーシートなどインテリアの一つひとつにも物語が感じられ、その “場”自体がアート作品のように洗練されていて、星空体験が視覚だけでなく身体感覚として残るのが素晴らしい。
完全予約制ということで来訪のハードルは少し高いですが、それだけに訪れる価値が凝縮されていて「待ってでも来る価値がある時間」を提供してくれる場所です。日常のざわめきから距離を取って、“星について考え、笑い、感動を持ち帰る”機会をくれる。そしてそれが、一人で、または静かに誰かと過ごす星空の思い出になると思います。他にはない職人的な・芸術的なプラネタリウム体験を求める人にとって、銀河座は間違いなく心に残るスポットです。
近隣スポット情報
- 銀河公園 天文広場
市内随一の星見スポット。公園内に天体観察用望遠鏡が設置されており、週末夜間観望会も開催。 - 銀河座文化館
銀河をテーマにしたアートと星の歴史を融合した展示が魅力のミュージアム。 - 季節の森自然観察園
春の新緑、夏の蛍、秋の紅葉、冬の雪景色まで、四季折々の自然の美しさを感じられる散策スポット。