山形県西村山郡大江町にある「山形県立朝日少年自然の家」には、2階にプラネタリウム室が設けられており、天体観測室(20cm屈折赤道儀望遠鏡)と連携した利用が可能です 。直径6〜8 m程度の小型ドームに座席を備え、季節ごとの星空に焦点を当てた解説付きプラネタリウム番組が定期開催されています 。春・夏には「星空めぐり」として、プラネタリウム上映と組み合わせた天体観望会やバックヤード体験など、映像体験と実観察を融合させたプログラムが提供されています。主に学校や子ども会、地域住民を対象にした学びの拠点として運用されており、自然体験と天文教育を一体で行える貴重な施設です
施設概要
- 施設名
山形市少年自然の家 プラネタリウム
- 住所
〒990-0361 東村山郡山辺町大字畑谷字板橋3725
- アクセス
車でお越しの方
山形市役所より約18km(約35分)
バスでお越しの方
荻の窪行き荻の窪バス停下車
(山形市内より約40分)
荻の窪バス停より徒歩2.2㎞(約40分)
- 開館時間
午前9:00~午後4:30
- 休館日
月曜日 第3曜日とその前日 祝日 年末年始
- 電話番号
023-643-8533
- 公式サイト
山形市少年自然の家 プラネタリウム
座席・料金情報
- シートの種類
- スタンダードシート(固定式・100席)
映画館と似た形式の座席がドームスクリーンに向かって扇形に配置されており、視界が均等に確保された設計です。100席と広めの定員で、団体利用にも対応可能です。 - リクライニング機能付き席あり(一部)
一部の席は背もたれを倒せるタイプで、ゆったりとした姿勢で星空を仰げるように配慮されています。ゆるやかに首への負担を軽減しながら、快適に投影を楽しめます。
- スタンダードシート(固定式・100席)
- 施設規模
- ドーム径:10m|座席数:100席|座席の配列:同心円|水平
- 機種
- 五藤光学 GX-10-T
- チケット料金
- 学校・青少年団体の理科研修:無料
- 一般公開日(年1〜2回)も参加費無料、事前申込必須
- 予約方法
- 団体利用は利用希望日の1か月前までに電話申請
- 一般公開は市広報や公式サイトで募集告知→WEBフォームまたは電話で先着受付(定員100名)
上映プログラム
- 現在上映中
- 「春の星空散歩」──北斗七星、しし座、春の大三角をライブ解説
- 定番プログラム
- 四季の星空ライブ解説(春夏秋冬の星座神話と観察ポイントを紹介)
- 理科単元対応「月の満ち欠けと太陽の動き」
- 特徴的な企画
- 年1回の一般公開「星空フェスタ」で天体望遠鏡観望会+クラフト体験を実施
- 教員向け研修で星座早見盤やワークシートを配布、授業連動をサポート
おすすめポイント

理科単元に即した投映とワークシートが整備され、児童生徒は教科書の内容をドームで“立体的に”体験できる。

県民の森の標高600 mに立地し、プラネタリウム上映後は実際の星空を肉眼や望遠鏡で観察できる環境が整う。

一般公開では星座ランプ作りや15 cm屈折望遠鏡の操作体験がセットになり、親子の思い出作りに最適。
訪れた人の声と総評
- 訪れた人の声
「星のソムリエの解説がわかりやすく、満天の映像は圧巻だった」
「星座ランプづくりで子どもが星座を覚え、自由研究に生かせた」
「夜の観望会で流れ星を初めて見て感動。街明かりゼロの空は格別」
- 総評
山形県立朝日少年自然の家のプラネタリウムは、小規模ながら星と自然が一体になった教育経験を提供してくれる場所だと感じました。上映された映像は、山形の夜空をベースにしたリアルな星々が投影され、上映の後には天体観望会で実際の星空を見る構成が素晴らしく、映像と実観察が自然につながります。
特に春・夏の「星空めぐり」イベントでは、プラネタリウム上映の後にバックヤード体験や望遠鏡観察が続き、子どもたちが星に触れる楽しさを多面的に感じられる拡張された学びの場だと実感しました。他施設のような規模や技術の派手さはありませんが、ここには「体験と学び」「映像と自然」「天文と地域文化」が静かに響きあう温かさがあります。地域と連携し、教育目的に特化した構造だからこそ、訪れる人の理解と好奇心に寄り添うプラネタリウムだと思います。他の大型施設とは趣が違いますが、星を身近に感じてほしい人、子どもたちと深く関わる教育機会を大切にしたい人には、とてもおすすめしたい場所です。
近隣スポット情報
- 立石寺(山寺)
千段石段を登るごとに絶景パノラマが開け、四季折々の山岳信仰の聖地を体感できる。 - 山寺芭蕉記念館
松尾芭蕉「奥の細道」の足跡を資料と映像でたどり、俳句投稿体験も楽しめる。 - 面白山紅葉川渓谷
遊歩道を90分ほど巡ると滝と奇岩が連続し、秋は燃える紅葉、夏は渓流の涼風を満喫できる。