鴻巣市立児童センターには、ドーム直径約10 m・扇形座席100席規模のプラネタリウムがあり、設置投影機はコニカミノルタ製の「MS‑10」による光学式です。名称としては「星と神話の世界」として親しまれており、投影ではギリシャ神話や日本・中国の星伝説を、絵とナレーションで紹介しながら、当日の星空や星座の位置をわかりやすく説明します。
さらに、月に一度は天文ボランティアがテーマを自ら企画して投映する「特別投映」が行われ、参加者の質問にも応じるなど、双方向な学びの場となっています。投影は毎週土・日曜日の11時からスタートし、事前予約なしで利用でき、無料で親子や学校単位での学習利用も可能です。さらに、小型タイプのモバイルプラネタリウムも導入され、近隣の児童センターでも「星空体験」が提供される取り組みも開始されています
施設概要
- 施設名
鴻巣市立鴻巣児童センター プラネタリウム
- 住所
〒365-0038 鴻巣市本町3-12-14
- アクセス
JR「鴻巣」駅東口より徒歩10分
- 開館時間
午前9時から午後5時
- 休館日
毎週月曜日(祝日にあたるときは翌日も休館)、祝祭日(ただし、日曜日にあたるとき及びこどもの日は除く)、年末年始
- 電話番号
048-541-0442
- 公式サイト
鴻巣市立鴻巣児童センター プラネタリウム
座席・料金情報
- 座席の種類
- 一般的なプラネタリウム座席(映画館に近い形式)
- 見やすい角度に設定されたリクライニング機能付きの席も一部あり
- 施設規模
- ドーム径:10m|座席数:100席|座席の配列:扇形|水平
- 機種
- ミノルタ MS-10
- チケット料金
- 無用
- 予約方法
- 投影日 土曜日、日曜日 11時~
上映プログラム
- 現在上映中
- 『星降るこうのとりの里』──鴻巣びっくりひな祭りの夜景と荒川河川敷の星空を結ぶオリジナル作品
- 『ポラリスとまほうの月旅行』──全天周アニメで学ぶ月面探査(子ども向け)
- 定番プログラム
- 四季の星空ライブ:その夜に見える星座と惑星を生解説付きで紹介
- 乳幼児向け「ほしぞうくん☆きらきらおさんぽ」:15分短編+星座クイズ
- 特徴的な企画
- 絵本×プラネ「おはなし星空シアター」:読み聞かせと投映をコラボ(毎月第1土曜)
- 夏休み自由研究サポート:星座早見盤づくり&観察ノート講座
おすすめポイント

小規模ながらクリアな光学星にデジタルCGを重ね、天の川や惑星の色彩を鮮明に再現。無料で宇宙旅行気分を味わえる。

鴻巣びっくりひな祭りやポピー・ハッピースクエアなど地元名所の映像を導入に使い、外へ出ても同じ夜空で星座を探せる“体感型プログラム”。

星座早見盤づくり、宇宙ぬり絵、天文書コーナーを常設。上映後に資料を借りて自由研究をその場でスタートできる。
訪れた人の声と総評
- 訪れた人の声
「無料とは思えない星の多さ。子どもが星座クイズで大盛り上がり」
「びっくりひな祭りの夜景がドームに出てきて感動。町の誇りを再発見」
「自由研究ワークショップが親も助かる。早見盤と観察ノートで宿題完了」
- 総評
鴻巣市立児童センターのプラネタリウムは、技術的な華やかさよりも「地域が育む温かい学びの空間」という優しさが印象的でした。MS-10による光学式の星空にはCGでは味わえない柔らかな深みがあり、星座伝説と共に語られる内容は、まるで親から子へ伝える昔話のように星への親近感を引き出してくれます。特に、天文ボランティアによる「特別投映」では、その人ならではのテーマ性と暖かな語り口が星への好奇心をそっと後押ししてくれる点が素敵です。
また、モバイルプラネタリウムの導入により、より広い地域で気軽に星空体験ができる点も、まち全体で星を身近にする姿勢が感じられ、未来への広がりを感じます。0歳から18歳まで、そして保護者も一緒に楽しめる無料の施設として、地域に溶け込みながらも、静かに心の奥にひかる星の記憶を育む場所と言えるでしょう。他の施設とは違う、“生活の伴侶としての星空体験”を提供してくれる、温かさあふれる存在だと感じます。
近隣スポット情報
- 鴻巣びっくりひな祭り(ひなの里会館)
日本一高い7mひな壇を展示する春の風物詩。 - ポピー・ハッピースクエア
5月中旬に赤いポピーで一面が染まる荒川河川敷の絶景フォトスポット。 - 花久の里(かきゅうのさと)
武蔵野の古民家とバラ庭園が美しい憩いの和カフェ。